海野 清

「宇野マサシ下町風景展 -スカイツリーの見える町-」

 

「本日休館」(2012年春号)第21号をお届けします。年4回更新。6年目に突入です。

平成24年3月25日(日)、トラジロー・ナカノ氏と浅草・松屋デパート前にて待ち合わせ、吾妻橋の画廊「ギャラリー ア ビアント」にて開催されている「宇野マサシ下町風景展 -スカイツリーの見える町-」に行ってきました。

二十数点の作品が飾られていました。
いつものように「一番欲しい絵」はどれかを探すことにしました。
案内状にも印刷されていた「十間橋から」(油彩・40号)というタイトルの絵が一番欲しいものでした。
絵を評することなど到底できないのですが、「家並み」を描いた作品が多いように以前から感じています。

この絵にも北十間川の両側にビル群、倉庫のような建物が描かれています。川の水面には「逆さツリー」が、川に沿って赤い花(さつき?)も描かれていますが、人の気配がありません。それによって、絵のなかに独得の雰囲気が感じられます。

家並みが描かれた作品には共通して感じられるものです。なんとなく人が家を歩いているような、人がそこに居る作品でも同じ感覚を受けます。人の気配がない家並みは「廃屋」の連なりのように感じられます。また、置き去りにされた家並みが、ただそこに佇んでいるように感じられる作品もあります。

それは何なのか? それは何故なのか?
これからも宇野作品を追いかけながら、その問いの返答を探していきます。

次回は8月末の更新予定です。ではそれまでごきげんよう。