石笑 辛一

純正律ってナニ?

① 玉木宏樹『ピュアミュージック/純正律は世界を救う
② 茂木一衛『「癒し」を越えるクラシック

ボクは音楽を聴くに劣らず、音楽書を読む方。ただ、音楽は「おんがく」と読まず「おんらく」と読んで下さいと、阿久悠は言う。

②はやや教科書的だが、音楽から純粋素朴な感動を得たい人、ムード的に楽しむ以上の生き方に迫るものを求める人には格好のガイド書でしょう。
①は驚きだ。純正律ってなあに? ピュア(以前はミネラル)ミュージックは、身体によい音楽のことらしい。著者・玉木宏樹はヴァイオリニストで作曲家。1943年生まれ、「my book文化創作出版、2002。音楽の根源の“美しさ”を取り戻すために、日本の音楽状況を告発する警世の書」と帯にある。前書に『音の後進国・日本』もあり、『猛毒クラシック入門』これは絶版。

ボクは半難聴だし音符も読めないから、エラソーな、知ったかぶりは言わない。ただ、ボクらの耳は汚染されっぱなし、街中に身体に悪い音が垂れっぱなしで、テレビをつければ、タレントがゲラ笑いし、キャスターなるものが、したり顔で報道解説しているが、笑止千万。突然コマーシャルになり、また、いじめ・テロ・クロマグロ・普天間とくるくる変わり、かくして大事件も、芸能人の離婚、大麻も、等しなみになってゆく状況は事実でしょう。

ボクはインターネットもケータイもしないが、ネット上の犯罪の手口はますます巧妙悪質化しているようで、コワイ世の中になったものだ。①の中に著者自主制作のCDやキングレコードからも『玉木宏樹の純正律・ミネラルサウンド〈〉〈〉〈〉』も紹介されており、これからボクも聴き込もうと思う。

さて、本サイト主宰の海野清君とは、永いつき合いで、最近の彼は、よく画廊めぐりをしているのに感心してる。ボクも十代の頃、挿絵画家(今でいうイラストレーター)になりたかった位だから、また、30年近く勤めたカイシャでは洋書ART BOOK担当。退職して今日まで十年間に主にナニをしてきたかというと……。

一、モーツアルト再発見(弦楽五重奏全6曲/ピアノ協奏曲20~27番)。二、混声コーラス入団。三、花樹ヴォッチング、観察と記録ノート「SHINRA(森羅万象)」は7冊目。そして四、海野君のWEB「本日休館」を利用させてもらって、いっぱし?の評論家気取りでいる、云々。突然ですが、つい最近、異色の画家・画集を発見しました。

ひとりは、CG画家ですが、コンピュータゲームの背景の画集が数冊出版され、たまたま手にしてビックリ。〈By 草薙Ⅵ、光村推古院(京都)、2009、㈱草薙・練馬区江古田在。〉

もひとりは、なんとボクの住むとなり町に住む、〈By 宇樹夢舟(うきむしゅう)、1935~東京生まれ。タイトル「F星」、河出書房新社、2005。〉――帯に“汚れた地球のいとなみに疲れ、こころの安らぎを求めて、空想の惑星(F)を浮遊する。”

コレはスゴイぞ、海野さま、きよしこの夜、アーメン!

3月はどうも、集中力に欠け、心・身・頭も不・乱調になるのだが、ここまで書いてきて、どうやら回復のきざしか? 春/嵐一番もスゴい、桜も開花した。よし、今夜はナニを聴いて寝るか……「音楽はキライ、歌(オペラ)はスキ、イヤ、浪曲にしましょ、清水港の名物は~!」