石笑 辛一

「ヒットラー伝」/「アダルトビデオの歴史」について

① 『しあわせ絵あわせ音あわせ-中国ハッピー図像入門』杉原たく哉(1954年~)NHK出版.2006年

パラパラと頁をめくるだけで幸わせな気分になる中国美術書。中華店の皿や壺、天井・壁のデザイン、山水画等には、幸福・長寿・高禄(お金持)になれる仕掛けがいっぱい。みな意味があります。一見、語呂合わせか、子供だましみたいに思えますが、どうして仲々味わい深い。

こうもり(蝙蝠)=蝠(fu)の発音との類似から「福(fu)」の字として使う。こうもり五匹の絵は、人間としての五つの幸福を表わす。(一に長寿、二に冨貴、三に健康、四に道徳を修め、良心の満足を得る、五に天寿を全うする、云々) ※巻末に植物・花・昆虫・鳥・動物・魚水棲生物・器物・神・自然・数字・記号別ミニ解説図あり。

② 『歯は臓器だった』村津和正:KOS出版センター.2000年
③ 『歯は中枢だった』同:KOS出版センター.2002年

これは目からウロコ、いや歯垢がはがれてピカピカになる、驚嘆すべき歯考革命書。歯は宝石だった。関連本として、『体調不良は歯で治る!』(角川新書.2009年)を今読んでいる。歯の咬み合わせを正せば、じつにさまざまな病気が治る。『不老は口から-アンチエイジング最前線』(光文社知恵の森文庫.2005)も再読中。幸福は口から(口福)、病い・災いも口から。口や舌をよく動かし、だ液の出を良くする食べ方が、声の若さ・脳の活性化を促がす。

④ 『新からだ主義宣言(体の知恵で心を癒す)』ビジネス社.1998年
⑤ 『運をつかむ瞑想法』青春出版社.2004年
  いずれも著者は青木宏之(1936年~ 武道家・新体道の創始者。現在は書道家としても一家を成す)

もう本はいい、感じて、体を動かせ、頭・知識ではなく、カラダの声に従え。しかし、本との出会いには感謝する。 2009年を総括すれば……漢字一字で表わせば「新」と云う。But、「謎」と云う人もあり、ボクも本当にナゾ多き年と思うし、来る年以降もますます「ドストエフスキー的」になるのでは? 実は表題の『ヒットラー伝」/「アダルトビデオの歴史』を論評するつもりでしたが、失礼、単なる一年の感想に終わりました。表題は次回に持ち越します。

ただひと言、本も食物もよく噛んでゆっくり味わっていただきましょう。放映中のテレビドラマ「ウエルかめ」にちなんで、「Well噛め!」。皆さま、よいお年を