築地 政男

“休日は茶畑で”-おいしいお茶を作ろうと思った その5

今、2回目の堆肥を作り終えて、ちょっと横に寝転びたいところを我慢して画面に向かい始めたところです。

先週6月中旬の休みは、入梅にも拘らず雨も降らず今年第1回目の堆肥を初めて外で作りましたが、今日6月22日は近畿から関東にかけての大雨で、車庫を片付けてブルーシートを敷いてコンパネを3枚上に置きずれないよう杉板にねじをドリルで埋め込み固定して作業開始です。

米糠5袋・魚粕2袋・菜種粕2袋・醗酵鶏糞1袋・カキ殻石灰1袋・籾殻くん炭少量・にがり液・糖蜜・バケツ2杯の水とここまでは順調だったのですが、なんとEM菌が空ではないですか、うーん困った。よし、ピンチをチャンスに変えるいい機会と気を取り直して土着菌を思い出しました。

3月放棄茶園だった所にキウイを植えて、茶の木を少しずつ切り開いた時、白い発泡スチロールのような固まりを幾つも見つけたので早速採取に行きました。知らない茸がニョキニョキと生えている下をかじるとあるある。家に帰りその固まりを細かく千切って、カルチで撹拌して桶に入れて、夏場になるので半月ほど寝かせたのち、醗酵を進めるため袋詰めしてまた半月寝かせます。何とか醗酵してくれれば、EM菌を卒業できるけど……う~ん楽しみです。

今年初めて近所の方を頼んで茶樹の均し刈をしたときに、「足がふかふかに感じるけど鍬を入れたの?」と聞かれたので、「今年2月に堆肥を入れたからその効果だと思うよ。」と返事をしました。農薬も使わないせいか刈落としながら観察すると、くもの巣があちこちにあったり、蟷螂の幼虫が動いています。作業しながら心地よい風が吹いたりすれば、なんともいえない充足感を覚えます。

今年の5月は様々な出会いがありました。

静岡市内の平野部で茶葉の栽培をしているけれど、製茶に関わったことがないので「茶工場に入って、体験させてもらえないか?」と電話を頂き、即座に「6年目の素人だけど、隠すものは無いからどうぞ」と返事をしたら翌日から来て、茶摘に茶刈も一緒に作業して、茶工場にももちろん入って二ほいろ目の途中まで付き合っていきました。ここまで付き合った方は初めてです。茶刈に関しては私と違ってプロといえると思います。逆にこちらがいくつか教えられた点もありました。

4~5日手伝って頂いた上に我が家のお茶も購入してくれました。私より一回り以上年上ですが「永い付き合いを頼むよ」といわれ不思議な縁を感じました。

またこんな方も現れました。これもまた突然「お宅はお茶屋さんかね?去年お宅の手摘茶を買ったけど、直接そちらに伺って買いたいけどどうかな」と電話があり、全く知らない方でしたが即座に「茶工場とその横にある茶園を見て私のやり方を説明しますから、今年のお茶を試飲して決めてください。」と返事をして翌日小学生のお孫さんと見えました。北海道出身で静岡市内に在住だけれども10年前に奥様には先立たれたそうですが、ずいぶん行動力のある方という印象を受けました。

「今年は販売用の手摘茶は売り切れてしまって、私個人で使う贈答用が少ししか残っていないので、今飲んで戴いたお茶なら有難いのですが……。」結局贈答用のお茶を売ってと押し切られ、試飲したお茶もお買い上げになりました。「有名な店から個人の店までいろいろ買って飲んで来たけど同じ金額で内容は様々なんだよね。」との言葉。この方も「永い付き合い」になって欲しいと祈るような気持ちであります。更にこんな女性が電話を寄こされました。「贈答でいただいたお茶が気に入ったので袋に貼ってあるシールを見て電話したんですけど、現金書留ですぐ代金を送るので売ってくれまへんか?」と大阪は守口市の方でした。ホンマに今年は出会いが幾つもあったな~と感傷に浸る余裕はありまヘンネ、お番茶の袋詰めが残ってるさかい、それにシールも貼らんならんし、あ~おかしー関西弁になっとるやんけ。

あ、高校を卒業以来何べんも誘いがあったのに断り続けてきた同窓会に、33年の時を経て初めて参加した同窓会のこと書くつもりでしたが時間と体力の都合上この辺で終了とさせていただきます。乱筆にお付き合いありがとうございました。

写真は荒茶を大海〔袋〕に入れる風景と堆肥を作る風景、そして天然の腐葉土が付着した土着菌と思われるものです。