築地 政男

“休日は茶畑で” 2016年夏から秋を振り返る



 10月26日(水)、今朝は雨上がりの快晴。
 安倍川を渡る通勤途上、橋の上から、頂き付近に僅かに雪を被った富士山が見えました。
 会社から帰ってからそろそろ本稿をと、重たい腰を上げて愛用の高橋書店の手帳を開き、この夏からの作業を振り返ってみました。

 7月2日(土)と3日(日)の2日間、去年失敗した大豆用の畑の草取り・周りのみ囲った防獣網を天井にも掛ける作業に費やしていました。
 「35℃超えの暑さで熱中症にならないよう、40分作業20分休憩の繰り返し」
と記してあります。翌週の大豆播種に備えた2日間だったことを思い出しました。

 翌週の休日7月10日(日)には、前日土曜日(一応、会社は週休2日です。)の雨で延期した「大豆とトウモロコシの播種」をしています。
去年は失敗したので、同じ轍は踏まないように土質のpH値を測ってみたところ、4.4だった場所が6.8になったのでアルカリ性になったと思いました。

 『野菜がよく育つ植え合わせ術』という冊子によると、トウモロコシとの相性がいいらしいので、初めて同時に播きました。すると4日で大豆が発芽し、6日でトウモロコシも発芽が始まり順調に育ってくれました。

 ところが、大豆は実を付けたのに葉が増えず、成長も止まってしまいました。いっぽう、どうでもよかったトウモロコシは成長を続け、家では食べきれないほどに収穫出来ました。茹でたり蒸したり、ご飯に入れたり、ついには冷凍してと、夏中たっぷり楽しんだのでした。

 でも、念願の大豆はまたまた失敗。いったいこの皮肉な結果から、畑の土は何を語っているのだろう?
 うまく出来ないと余計に挑戦する気持ちが掻き立てられます。この冬には何とか土の声を解読し、よく調べて”三度目の正直”を来年は実現したいと思います。

今年も失敗した大豆畑の写真

今年も失敗した大豆畑

 話はガラリと変わり、10月10日(祝日)に例年のごとく茶樹の均(なら)し刈りの前段作業の裾刈りをしました。均し刈りで刈られた葉が下へ落ちるように、両側面を刈り落として畝の間を開けていくのがこの作業です。この裾刈りをしないと、刈った葉が溜まって凸凹になり、新茶の中に古い葉が混ざってしまうのです。手で摘み取るなら問題ありませんが、機械で短時間に収穫するためには欠かせない作業です。

 私は、刃の角度を垂直より根側を深く切るように、少し斜めに倒して刈り進めるようにしています。歩き易く、肥料が広がるように、また空気の流れが入り易いようにとの思いからです。
 10月22日(土)には、近所の方と終日均し刈り。予想よりはかどり、暗くなる前の午後4時30分頃に予定箇所が終了しました。残りはあと1箇所です。

 ところが先週、神社の祭礼の折に困った話を耳にしました。
 8月下旬から自宅横を流れる沢の砂防工事が始まりました。今回は3基目の堰堤の造成ですが、現場は文字通り見上げる程の高い位置で、重機やら資材やらを運ぶために索道を設置します。そのために経路の立ち木が伐採されたのですが、地権者の話では切り倒したままで、その箇所の山道を塞いでいる。業者には切って通行できるように要求したが、1か月経つ今もそのままだと。実はその箇所が、均し刈りが残った茶畑に通じる道なのです。

 それで、翌23日(日)の朝行って見てみると、道を塞いでいる木は直径20㎝に満たない太さ。ならばと、木を切る鋸、枝を落とす鉈、竹や茶樹を切り落とす1人用の剪枝機を使い、独断で実力行使。最後には9月の長雨でよく伸びた草を刈り払い機で刈って、道らしくしました。
 本来自分がやることではない、筋違いの作業をしていることに矛盾と腹立たしさを感じながらも、工事の進行を待っていたら、こちらの作業は越年して埒が明かなくなるので仕方ありません。

 さて、そうして山道を登って茶畑に着くと、そこにもまた9月の長雨で伸びた草の海に覆われていました。一瞬疲労感に襲われましたが、「まっ、今年は秋も高温で推移しているから、11月中に均し刈り出来ればいいか!」と居直って、綺麗にした山道をまた降りてきたのでした。