築地 政男

”休日は茶畑で” 60歳を目前にして・・・



 この本日休館サイトの片隅をお借りして「あとひと月余りで50歳になるので自分にとって記念の意味で引き受けることにしました」と記してから、早いもので今年の秋には10年が経過します。
 一方で緑茶製造はとうに10年を越えました。「自分のやれる範囲でお茶作りをやってみようと一念発起して始めた」のですが、会社員の傍らとはいえ機械にしても茶園にしても10年以上ほったらかしで、60歳過ぎてからよしやってみようかな・・・・・・では遅いと考え、”やるなら今でしょ!”という思いが自然と湧き上がってきたのは平成14年の秋でした。

茶畑の画像


 本日(7月9日土曜日)は朝からしっかりと雨が降って、予報でも夕方まで続くそうなので「大豆とトウモロコシの播種」は延期して、原稿を入力し始めたところです。

 14年目の緑茶製造を終えて振り返ってみると、結果は昨年比2割強の増産でした。茶園面積は去年と同じでしたから、あらためて増えた要因を考えてみました。

 気候の面では冬も比較的暖かいと感じる日が多く、寒害を受けることもない、近年稀に見る順調な年だったと思います。
 肥料の面では例年と同じ内容でしたが、以前は頑張って作っていた堆肥の代わりに、醗酵済みの米糠を入れてきた効果もあったのではないかと思います。冬に茶の木の下に白いカビが発生している写真を載せましたが、その菌が施した肥料を分解するお手伝いをしてくれているのではと、自分に都合のいい解釈をしています。

 堆肥作りは小屋まで建てて頑張っていたのですが、体力的にきつくなってきたところに、たまたまこの醗酵済みの米糠を無料で提供してくださる方に巡り合え、「土ごと醗酵」とは言えないかもしれないけれど、きっとそれに近い環境になっていくのでは・・・・・・と、以前にも紹介しました。

 午前中に収穫、午後製茶して1日で荒茶を製造する繰り返しを5日間しました。販売用の荒茶は仕上げる専門の業者に依頼し、できたものを袋詰めそしてシール貼りで商品にしています。
 去年まで袋詰めは休日か、会社の仕事を終えて帰宅後、夜間に茶工場でエージレスという脱酸素剤を入れて作業してきました。しかし、収量が増えた今年は販売用と贈答用を袋詰め専門の業者が車で5分程の所にあり、料金も自分が想像していた数字とピタリ合っていたので委託することにしました。
 自家消費用の荒茶は、青臭さを取り除くことと保存性を高めるために再度乾燥機で火入れをして、篩にかけて細かくしてからエージレスを入れて自分で袋詰めをしました。

 販売量はほぼ例年通りなので、今年売れ残ったら来年は自家消費用を製造せず、茶園面積も縮小して稼働日数も2日減らす方向で考えています。その第一歩が袋詰めの外注化でした。面積の縮小については母の実家から借りていた圃場1箇所を均し刈りして、6月1日にお返ししました。
 還暦を迎える今年で現在の職場も退社です。まだ楽隠居とは行きませんから、新たな就職先に移ることになります。その職場の状況によっては、来年は新茶を摘採しない圃場も出てくるかもしれません。細く長く、省力化して体を厭いながら、他の作物にも更にチャレンジしていけたら60歳以降も農業を楽しめるかな・・・・・・。

 緑茶栽培で得た自分なりのノウハウを起点に、農業の枝葉を広げて行くことで人生に潤いを得られたらと、いささか楽観的な思いに至ったところで、本日はこれにて休館!…?