築地 政男

”休日は茶畑で” 茶園の石がバッタリ倒れて

茶畑イメージ画像


 わが茶園には、2月になってカキ殻の成分が入った「有機苦土石灰」を混ぜた配合肥料を撒きました。
あと30分位で今日の作業は終了と思っていたら、石垣の大き目の石がバッタリと倒れています。ここは前回の写真の場所で、斜面になっています。

 見ると、石垣の上に生えている茶樹の根が露出して、このままでは樹も枯れてしまうだろうと思われます。また石垣も崩れたところから左右に広がってしまいそうです。
 猪が崩すこともあるし、以前に地震で崩れたこともありますが、今回の場合は徐々に傾いたところへ強めに降った雨で起きたのだと思います。試しに石の下に両手を入れて起こそうとしてみましたが、案の定ビクともしません。しかたないので、今日は残りの茶畑に肥料を撒いて終わりにすることにしたのが、2月28日の日曜日のことでした。

 翌週の3月6日に、ひとりで何とか復旧させなければと無い知恵を絞って、軽トラックのジャッキとチルホール(ワイヤと歯車を組み合わせた手動ウィンチ)、そして長さ60㎝程のバールと鍬類を準備して現場へ登って行きました。

 まずは一番大きな石を元の状態に戻すために小石や土を取り除き、空きスペースを確保します。ジャッキを石の下にもぐらせて20㎝位押し上げて、石の宛がいを左右で繰り返すと、何とか立たせることができました。これをさらにバックさせてずらさないと元の位置にならないし、歩いて通ることもできません。

 ここでチルホールの出番です。石にワイヤーを縦に巻き付け、チルホールを固定するために別のワイヤーを上の通りの茶樹の根元に巻き付けて歯車を回すバーを前後に動かします。1本の茶樹では負荷が大きいと思い3本の根元を一回りして固定しました。
それから徐々にバックして、やっと元の位置へ移動できましたが、既に作業を開始して3時間以上経過していました。もう12時です。昼食を食べに一旦山を下りました。

 昼食を終えると、天気予報では西から天気が崩れているとのこと。外に出てみると空は雲が広がり、雨が降ってくるのは時間の問題かなと感じたので、急いで続きの作業に取り掛かりました。
 石に巻き付けたワイヤーをジャッキで浮かせて外し、石の裏に小石をなるべく多く入れ、左右の空いたスペースに石を組んで積み、最後にどかしておいた土を掛けて上を歩いてみました。既に雨が降り始めています。道具を片付け、何とか作業終了です。

 後で倒れた石の大きさを測ってみたら、幅約60㎝・高さ約40㎝・厚さ約30㎝でした。文字にするとたったこれだけのことで、今回はピンポイント的な崩れなのでひとりでできましたが、もう少し広がったケースだったらそうはいきません。作業中、知らず知らずのうちに力が入り、石にぶつけていたのでしょうか、その夜は久しぶりにからだのあちらこちらが痛くなりました。

 そんなことがあってから、もう1カ月以上月日が経ちました。新茶の収穫も、もうまもなくです。

倒れてきた石を元の位置に戻した状態の写真

写真1 倒れてきた石を元の位置に戻した。

元通り歩けるようになった茶園の写真

写真2 元通り歩けるようになった。