石笑 辛一

ついに羽化登仙! 加島祥造師 私観

加島祥造・著『求めない』(小学館2007年刊・単行本)の表紙ジャケット画像

小学館・刊『求めない』(加島祥造・著)単行本。文庫も出版されている。




 求めない・・・・・・するとキミは自由になる。
 求めない・・・・・・すると心が静かになる。
 求めない・・・・・・すると待つことを知り、ひとの事をよく聞くようになる。
 求めない・・・・・・するとひとが安心してキミの所に寄ってくるし、
 求めない・・・・・・すると逆にキミに求めていたひとは去ってゆく。

 現代日本の地上の僊(遷?)人・加島祥造師が逝った。いや、ついに羽化登仙されたのか。
 師の『求めない』という書に出会ったのは数年前で、実はわが女房が購入したものを”又読み”したのだった。魅了された。

 求めない・・・・・・すると求めないでいられる自分に驚くし、
 求めない・・・・・・すると消化力や血の巡りもよくなるよ。

 しかし、人は求めずにはいられない生き物だし、もっとありていに言うなら、人は「キモチよくなるモノ・コト・ヒト」の依存症になりがちである。早い話が、旨いモノ(美食)、色恋(オトコとオンナの情愛)、賭け事(ギャンブル)、それに白い粉(麻薬)。

 かく申すボク自身も、若い頃からコーヒー・タバコ・アルコールの中毒寸前。まだある。「活字中毒」、「書く」というビョーキ。もしかして、あなたはワーカーホリック(仕事中毒)かな。でもまあ、誰にもあることで、ドンマイドンマイ。

 そこで以下、エラソーなこと言いますのでスイマセン。ま、老いののヨタ話として聞いてくだしゃんせ。
これからは、加島氏を乗り越えて、もっと大欲を!、と。
悟ったふうも、オア、知ったかぶりもいっさいやめて「大バカになれ!」と。

 別に信州・伊那谷の隠れ里でなくても、市井の俗人でよか。どうやら宇宙は子宮(女陰)であり、赤児は大のオトナに勝る。そして何事も急いてはいけない。歩く時も、近道・抜け道・ウラ道ではなく「大道」を往くクセをつける。

 よし、オイラも決めた!
 これからは・・・・・・「タオ」イストになる。遷(とら)われぬ練習を。
 これからは・・・・・・考えない。がんばらない。一方で積極心のススメ。
 これからは・・・・・・ヒトのこころ・魂に火をつけるフイゴ(風炉)人間たれ!

 アー、ユー、フリー? 合掌。