海野 清

峰村リツ子画集と小さな絵

我が家の壁を飾る峰村リツ子のカット絵

我が家の壁を飾る峰村リツ子(であろう)のカット絵




 7,8年前、オークションサイトに峰村リツ子のカット絵(挿絵のようなもの)が出品されていました。本当に峰村リツ子が描いた真作なのかは分かりませんでしたが、外国のどこかの風景が墨の濃淡だけで描かれた、小さな面白いカット絵で、値段も高くなかったので迷うことなく入札していたら落札できました。たまたま友人が雑貨屋をはじめた頃だったので、ちょうどよいサイズのシンプルな額を頼んで家に飾りました。今でも、とても気に入っているひとつです。

ある日、久しぶりに『峰村リツ子画集』を開いて頁を捲っていたところ、このカット絵に似た構図の油絵が掲載されていました。その作品には「夕暮 第26回自由美術協会展 1962」というキャプションがあり、描かれているのはニューヨークの風景のようです。

『峰村リツ子画集』はカット絵を落札する以前に購入したものですが、それまでまったく気がつきませんでした。改めて額装して飾っている眺め、ひょっとしたら真作・・・かも。

この画集には風景や裸婦を描いた作品、また彼女の身近な人物を描いた作品がたくさん掲載されていて、洲之内徹を描いた作品も3点あります。大胆で力強いのですが、不思議と自由さが感じられます。

『峰村リツ子画集』
発 行  1993年2月20日
発行所  有限会社時の美術社