築地 政男

13年目の”休日は茶畑で”

5月3日に手鋏で収穫した茶葉の写真(4月29日撮影)

5月3日に手鋏で収穫した茶葉(4月29日撮影)



 今年は5月3日(日)に緑茶の収穫・荒茶製造を始めました。今年もまた寒害を受けた場所もありましたが、一昨年ほどのことはないので、そ場所の収穫は後回しにしたところ、総収量はこれまでで最低だった去年より1割程度増えました。

 新茶として売るからには5月中に納品のめどを立てたいと思い、2日間茶工場に籠って一気に荒茶に加工しました。正直、これは疲れました。
 何故そんなに詰めて作業したかというと、2年前のひどい寒害の折、納品が遅くなってしまって、いろいろな方から問い合わせやご心配を頂いた記憶が、トラウマと言うほどではないですが残っていたからです。

 茶工場で出来た荒茶は、専門の業者に委託して仕上げ茶にします。3回に分けて業者のところへ持ち込んだのですが、今年は5月22日(金)に一括して仕上がったので、翌日と翌々日の土日をまるまる使って、妻にも手伝ってもらって袋詰めし、予約注文を受けていた分の8割位は出来上がりました。

 毎年「今年のお茶は美味しい」と思ったことはありません。自信はないけれども「何とか売り切らけなければ、もう来年は無し」というくらいに考えながら、13年目を迎えたというところが本音です。

 最近、新茶の値段や相場にやっと察しがつくようになりました。
 毎年、買っていただく複数の方から「大丈夫なの?」「少しは儲けたら?」と言われてきました。それで、3年前くらいでしたか少し値上げさせて頂いたのですが、それでも「値上げって、それだけでいいの?」という方もおられました。
 別に自慢話をしているわけではないのですが、本当に自信をもって(?)言えるほど「自信が無いお茶」を売っているので、買って頂く方にはただただ感謝の気持ちあるのみです。

 茶作りを生業としている同級生と話しをしていたら、「自信が無ければ売れないね。」と言われました。それが正論だろうけれど、自分の場合は素人同様で始め、一人で栽培から販売までを考え、とにかく実行あるのみで進めざるを得なかったので、その過程で縁のあった方々に試飲して頂き、受け入れて頂いてきた積み重ねで今年があるのだと思っています。

 現在も平日は会社に勤務しています。就業規則では「社員の定年は満60歳の誕生日をもって退職とする。」とあるので、私もいよいよ来年いっぱいです。54歳ので老眼鏡を掛けるようになって、目も疲れやすく視野も狭くなり、この仕事(印刷物の校正専門職)の限界を考えるようになりました。
 しかし、まだまだ、少なくとも65歳までは働き続けなければなりませんから、再就職先の勤務体制によっては茶畑も縮小の道を歩むことになるかも・・・とも思います。ま、経費(自分の人件費は除く)だけでも稼げれば続けられるかな?

 いずれにしても、自分に楽な人生はないなと苦笑しつつ、既に来年に向けて茶園管理の作業は始まっています。