海野 清

宝明炭窯元

栗原師匠の竹炭小屋の前

 
 酷暑の8月、ここ数年ご無沙汰している藤枝市の滝沢という山間の村で「竹炭」「竹酢液」を作っている師匠・栗原重雄さんに会ってきました。若い友人の中島さんと一緒です。
 ここの竹炭小屋は、10年ぐらい前『竹炭塾/1期生』として、1年間、土曜日・日曜日に竹炭、竹酢液の作り方を教えていただきながら、中島さんと共に手伝いをさせていただいた場所です。

 師匠は藤枝市産の孟宗竹で竹炭も作りますが、竹酢液を作ることに比重をかけていました。竹酢液は竹を蒸し焼きにし、炭化するときに煙突から出る煙を冷却することで得られる液体です。『竹炭塾』では窯の温度を通常より低温にして、じっくり蒸すと、多くの竹酢液が採れることなどを教えていただきました。
 竹酢液はお風呂に入れると湯ざめしない、痒みに効く、園芸用に使用するなど、効能はいろいろありますが、私は薄めた竹酢液を「霧吹き」に入れ、虫よけや家のダニ対策に使っています。

 「他人は説得できるけど、女房は説得できないんだよなあ・・・。」
 昨年、奥様を亡くされて、一番強く感じた事だそうです。久しぶりに師匠に会い、近況を伺うなかで出てきた言葉でした。この夏、非常に印象に残る言葉でした。

 『こだわりの竹酢・燃樹のしずく』『通のたけ酢』『にんにく竹酢』、それと『竹炭まくら』をお土産にいただきました。80歳を超えた師匠がいる「竹炭小屋」があり、こういう場所にいつでも来ることができる、話をすることができる、そのことに感謝しつつ帰路につきました。